本来の質が確かであれば、
どれほど環境が揺らいでも、
その在り方は静かに輪郭を保ち続ける。

光が布に触れても、
影が深く落ちても、
核は変わらない。

触れたあとに残る「揺るがない質」が、
そっと反響している。

外側が波立つほど、
内側の光は、
かえって澄んでいく。
【空気を嗅ぐ】

似ている表現に
反応したわけじゃない。

同じ層から
立ち上がってくる空気を
嗅いだだけ。



【泪のわけ】

泪は、名を持たない湿度。



【わかってしまった人の気配】

何も語らない人ほど、
すでに伝わっている気配がある。



【#】

人の身体は、この「未解決」を
感情として先に受け取ってしまう。



【位置】

ある一つの出来事を、
その時やその時点によって
思うことは変わっていく。

ある時点では、切なく思い、
ある時点では、懐かしく思い、
ある時点では、糧になり、
ある時点では、
意味があったと捉えられる。


【回収されなかった余韻】

きれいに終わらなかったものほど、

いまも
呼吸の奥に残っている。



——— 】



言葉にしないから“質”は保たれる。






【役割と存在】

冗談の形で、
還りたい声が息をする。

存在はまだ役割の中心に立てていない。
でも、中心を奪おうとしている。

___





【感性憑依】

他者の内側に眠る”風景”が
自分の胸奥で静かに再生される瞬間がある。

そのときの胸のざわめき、
記憶のような痛みが締めつけ、
懐かしさの衝撃が、
微かな鳥肌となって現れる。

それは理解ではなく、
”体で起きる共鳴”