Deep Ⅳ


構造が現れる層

繰り返される現象の奥に、

それを生み出す構造がある。

同じ現象に触れていても、
人によって認識が届く深さは違う。
ひらく
『代わりはいくらでもいる。』
と言われる世界で、残っていく構造。
ひらく
人が集まる場所には、
その場所だけの「どう在るか」が生まれる。
ひらく
日常では「我関せず」が強くなる一方で、
画面の向こうの出来事には過剰に参加する。
表現者は、その関与の受け皿になっている。
ひらく
感情との付き合い方が生む、
人が纏う空気の質と、その持続。
ひらく
起きた出来事は、人々の反応と解釈を通るたび、社会の中で別の大きさを与えられていく。
ひらく
思考の構造は、
纏う空気の澄み方として現れる。
けれど、
思考が深くなるだけでは、空気は澄まない。
同じ深さが、
透明と黒を、それぞれ強めていく。
ひらく
進めなかったことが、
内側にとどまっている。
ひらく
超えたはずの地点。
ひらく
もう、動いている気がする。
ひらく
進むか戻るか、
その二択が働かなくなったとき。
ひらく
原語を知ったあとに、
それでも選ばれた言葉の痕跡。
ひらく
もう、隠れてはいない。
ひらく
同じ七割でも、
通過するものと、
残されるものがある。
ひらく
その一瞬だけで、
決められていた気がした。
ひらく
扉が閉まったあと、
空気の張りだけが、少し変わっていた。
ひらく
同じ音だったはずなのに、
どこにも触れなくなる瞬間がある。
ひらく
呼ばれた名前は、
記憶ではなく、残っていたものだったかもしれない。
ひらく
どこで外れたのか、思い出せないまま、
まだ同じ場所に立っている。
ひらく
言葉の前に、
もう出ている。
ひらく
言わないまま残したものだけが、
形を変える。
ひらく
沈黙が先にあり、
言葉が入れなかった。
ひらく