わかろうとしてきた私にも、どうしても手が届かなかったものがある。
考えれば、いつもそうしてきた。
違和感があれば分解し、
言葉にし、
構造にして、
納得できる形に並べ直す。
そうすれば、ほとんどのことは静まった。
けれど、その方法がまったく効かない場所があった。
原因を探しても、
背景を整理しても、
正しさを積み上げても、
どこかが決定的に噛み合わない。
感情の問題でもなかった。
時間の問題でもなかった。
理解が足りない、という感覚とも違う。
ただ、そこに「届かない」という事実だけが残った。
私はその場所を、
無理に意味づけることも、
美しさに変換することもできなかった。
これまで大切にしてきたやり方を、
そのまま使えない瞬間だった。
最終的にできたのは、
わからないまま、そこに置くことだけだった。
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Raffiné
内側の構造を見つめる、
思考の記録。